激安料金の「タダ電」初月実践編 理想と現実に迫る!アプリの使い方や初月日割り解説も

※2023年9月利用分より、今まで10000円分(およそ月154kwh)まで無料だったものが、6500円まで(およそ月100kwh)までの無料に改定されると発表があり。以下記事も無料分は6500円まで読み替えていただきたい。


前回は「タダ電」の申し込みから電気の開始までを説明した。

今回はいよいよ「タダ電実践編」をレポートしてみよう。

「タダ電」初月料金に関しては割引料金(無料使用量分)も日割りとなる

これについて前回の記事でも説明したとおりだがもう一度おさらい。

「タダ電」は1kwhの単価が65円と他社比較で高額だが、毎月1万円までの割引が入るので、ある一定消費量(約154kwh)までは電気代がかからないのが大きな特徴。その場合はその他の料金も一切かからない(燃料調整費、再エネ発電促進賦課金など)

154kwhを超えた場合はその超えた量に対して各種料金が発生する。

ただし、初月は開始日から月末までの残り日数に応じた割合で無料分も小さくなるから、無料で使える154kwhも自ずと小さくなるのだ。

初月の無料分がいくらまであるのかはおおよそ計算で求められる。

※開始日が10日なら、その月はおよそ3分の2しか「タダ電」の利用期間ないので、無料分も154kwhの3分の2になるといった具体に計算すればOK!
(開始日はタダ電運営から「手続きが完了しました!」のメールが来た日)

 

電気の供給が開始されたらまずアプリ画面を見てみよう

アプリについては非常にシンプルな構成でわかりやすい。

アプリを開くと下に5つのメニューがある。左から説明する。

「ホーム画面 」家のマーク

ここでは今月のその時点までの電気代が記載されている。当然のことだが途中までは0円が続くはずだ。

「今月のでんき画面 」

ここはこのアプリ独自のユニークな画面。

 

↑これは管理人8月15日ぐらいの画面。ぱっと見、使用量104kwhでまだ半分ぐらいだからアバウトな目視で図ると200kwhぐらいまで無料に見えるが154kwhが無料ラインだ。最後いっきにピュッとのびる(笑)タダラインまでまだまだ余裕かに見えるので注意!

上部に点線の「タダライン」があり、そこまでの到達具合をいつもチェックできるという画面だ。

月末に近づくとどんどんタダラインに実使用量が迫っていく。ドキドキ感を味わえるだろう。

※このタダラインには数値が記載されていないのが残念。初月以降はずっと154kwhと分かっているのでいいのだが、初月だけは開始日によって個別に数値が違うから数値記載してくれればよかったのに。

「でんき分析画面 」

真ん中の画面。

ここが「リアルタイム」の電気使用量などを確認できる画面。上部で日毎データや月別や時間別など切り替えすることができる。

棒グラフ部分にタッチすると具体的な使用量がポップアップされる。

「通知欄 」(鐘マーク)

何かお知らせがあった場合ここに通知されるので確認してみよう。

ちなみにまだタダ電に切り替え前の連絡、例えば申し込み受付メールや、電気供給の開始のお知らせなどもここにきているはずだ。あなた個人宛と、みんな宛とを上部で切り替え可能。

「お客さま情報 」顔マーク

この画面はクジレットカード情報や電気を使う場所など詳細が確認できる。

最も重要な「ご利用明細 」もここから確認することができる

また、使っていてわからないことなどをここから質問もできる。(お問い合わせ)

問い合わせはメールで行うが、回答も思ったより早い。説明を読んでもわからないことがあったらなんでも質問しょう。(今まで3回質問させていただいているが、3回とも日中問い合わせで2時間以内に最初の返答が来ている。回答に対するさらなる質問はメールにそのまま返信すればOK)

ログアウトや解約手続きもこちらの画面から行う。

日々の使用量はアプリでリアルタイムに確認が取れるはずなのだが

アプリの基本的な見方は分かったとおもう。シンプルながらよくできてはいる。

しかし、これについてはサンプル数が自分だけだからなんとも言えないが、少なくても手持ちのiPhone  SE3ではリアルタイムどころか、数日間データが更新されないことが多かった(アプリやiPhoneのOSは最新)
ただし8月は比較的更新頻度が多くなっていて改善されている。

アプリで言えば、ホーム画面の今月の利用分が更新されなかったり、そこの累計使用量は更新されていても、真ん中の「でんき分析画面」が数日前でデータ更新がストップしていたりと、不具合のパターンが数種類あった。

これはアプリ画面上で指を上から下に引っ張って更新して解決する場合も稀にあったが、ほとんどはその対処では変化なし。

これは手持ちの古いiPhone7で試しにやっても(SE3よりなぜか更新具合が少しまともだが)やはり不具合が生じた。

ただし、いずれの場合でもアプリを一旦ログアウトして再度ログインすれば最新データに更新された。

タダ電側に問題があるとしても、まだスタートまもないサービスだけにこのあたりは改善を気長に待ってみようかとおもう。

アプリのデータがうまく更新されない場合は一度ログアウトして再度ログインをしてみよう

※ちなみにこの事について運営にメール質問をしたところ「現状、同様の報告はあがってきていない」とのことだったが、手持ちの二種類のiPhoneでの事なので他でもあるとは思うが、誰もいちいちメールなどしないのだろう。ちなみに、運営側はとても親身になって話をきいてくれた。

「タダ電」を使っていて怪しさや胡散臭さはないか?

やはり「1万円まで料金がタダ!」と派手に謳っている会社だけに、まだまだ怪しいのではないかと慎重な人は多い。

電気設備や電気の質などは元々の地元電力を使っているのだから全く問題はない。

タダ電の電気だから湯を沸かしにくいとか、扇風機の風が温風になるとかいったことはもちろんない。

また、前年同月比と比べても電気使用量のカウントが水増しされているとかそういう兆候ももちろんない(使用量は相変わらず東電で測定しているはずだし)

今のところ全くもって怪しさは感じられない。

料金に関してもルール通りに運用されている。

タダ電ラインを超えたら金額が発生するが、その金額の内訳は逐一利用明細で表示されるので明朗会計なのだ。

電気使用量の明細について細かく見てみる(タダ電の料金内訳)

先ほど軽く記載したとおり、アプリの画面で明細が随時確認できる。

アプリ下部のメニューで一番右の顔マーク(お客様情報)→ご利用明細→調べたい月をタップ。

最も、途中までは0円なので明細もへったくれもないのだが。

管理人の7月の確定明細を見てみよう。

残念ながら7月の東京は酷暑が続き、全く冷房を使わないというわけにはいかなかった。早めにタダは諦めた次第だ。

それでもこの使用量なら、二人暮らしの割には頑張っているほうではないだろうか。

初月の7月は、タダ電に切り替わったのが7月8日だ。トータルの利用日は24日間になる。

無料分は「154kwh✖️24/31日」119kwhとなるわけだ。

ちなみに上の明細に「タダ電無料分」として119kwhと記載されているが、ここの部分は無料分を超えるまでは、実使用分になるので(上の電気使用量とイコールになるので)、最初から表示されているわけではない。

電気総使用量→155kwh

その内無料分(初月なので日割)→119kwh

無料オーバー分 155kwh−119kwh →36kwh

この無料分をオーバーした使用量36kwhに対して各種料金が発生する形だ。
(電力量料金が発生しない場合はその他一切の料金はかからない)

では内訳をそれぞれの計算してみる。
※小数点以下は切り捨てになる模様。

【電力量料金】 36kwh✖️65円(タダ電の単価。約款で決まっている) 2340円

【燃料調整費】 36kwh✖️6.54円(タダ電7月分の燃料調整単価)235円。
これは毎月変わる。

計算方法は複雑だが、東京ガスやエネオスと同じ計算式らしいので単価も同じになるはずだ。

再エネ発電促進賦課金 これはどの会社でもしばらくは同じ。1.4円
36kwh✖️1.4円  50円

政府援助金】政府が一部負担してくれる料金。

36kwh✖️7円 -252円

総計 2373円(請求額)

 

政府援助金は予定では今年10月まで1kwhにつき7円の政府補助(電気・ガス価格激変緩和対策事業)による割引がある。秋以降の継続の話もでているが今現在確定していない

 

クレジットカード会社からの請求はどのように来ているか

タダ電はクレジットカードがないと申し込めない。支払い方法はクレジットカードのみだ。

管理人はクレジットカード登録をPayPayカードに設定している。

※8月9日に明細を見たら既に請求が上がっていた。

利用先としては「タダデン」と記載があった。利用日は月初1日扱いになっている。

 

どこまでなら「タダ電」が最安?利用料がわかれば他社比較ができる。便利なサイト発見!

まず自分が普段どのぐらい電気を使っているかを把握することが大切。

毎月電気使用量のお知らせが来ているならそれを見てもいいし、お使いの電力会社のサイトにログインして過去の使用量をチェックするのでもいい。

使用量がわかったら次のサイトで比較してみるのをおすすめする。

こちらのサイトの「電力会社&電気代 かんたん比較シミュレーター」が非常に便利!

比較サイトhttps://sfplan.jp/npc/simulation/simple

自分のだいたいの使用量を入力するだけで安い順番で並べてくれるのだ。(今回は契約アンペア30Aで比較した)

燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金を正確に含めた計算をした上での比較なのが嬉しい。

少しやってみれば気がつくが、当たり前だが使用量154kwhまではぶっちぎりでタダ電が安い。なぜならタダだからだ。タダより安い会社はなかなかない。
8月現在200kwhぐらいまでなら最安になっている。

ところが例えば月280kwhぐらいならどうか?

こうなると、東京電力などよりも高くなってしまうのだ(8月分での比較)

東京電力7594円に対して タダ電8206円。

6月のネット記事で、タダ電内部の方へのインタビュー記事があったのだが、そこで担当者からこのような発言があった。

※「家電whatch」2023年6月23日の記事より引用

しかし、これは少なくても現時点では誤りと言わざるを得ない。

ただこれは、タダ電をかばうわけではないが、おそらく6月当時よりも燃料調整単価の差が思ったよりも急激に開いてしまっているからではないだろうか。

原油価格が落ち着き、例えば東京電力の燃料調整単価が8月の場合だと 「1kWhにつき-11.21円 (※政府援助考慮後) となっている。例えば使用量が280kwhならば料金の合計から「280×-11.21円」3000円ほどが単純にマイナス調整されるため、現在は結構な減額になるのだ。

それに対してタダ電の8月の燃料調整費単価は「1kWhにつき-1.78円」(政府援助−7円考慮後)だ。燃料調整費単価は各社計算方法の違いによりかなりの差が出てくる。

それならば東京電力の方がいいのでは?というとそう単純にではない。

やはり10000円まで無料というのは使用量が少ない人には絶大な威力があるのだ。先ほど紹介したシミュレーションサイトを試してもらうとわかる。

管理人の場合は年間で一番使う真冬や真夏で、月230kWh程度。このレベルならまだタダ電が上記サイトの比較では2番目に安かった。

春先や秋口などは文字通りタダでおさまる月もあると思うので、やはり年間通して今のところここがベストだ。

自分の使用量がどのぐらいなのかを把握して、タダにはならなくても他社比較で圧倒的に安いなら契約を検討されるのもあり

デビュー月をタダで飾れなかったのは若干残念ではあるが、元々タダで済むとは思っていない。

他社比較で十分な料金の低下があれば全く問題ないのだ。

1人暮らしで在宅時間も少なく、冷暖房もあまり使わないといった方なら余裕で0円=タダを達成できるだろう。現にTwitterなどではタダ報告が後を絶たない。

このままのルールで是非とも続けていってもらいたい。現在の心配事といえばそこの一点に尽きる。

それともうひとつ心配ごとがあった。アプリの広告収入をある程度見込んだビジネスモデルということであったが、アプリに今のところ広告は一切出ていない。少し気になるところだ。広告でもなんでも早く掲載してほしいところだ。協力は惜しまないつもりだ。

体を壊さない程度に節約しながらこの「インフレ低賃金のくせに税金や社会保険料はびゅんびゅん上がる世知辛い世の中 」をなんとか生き延びよう!

ただし現在も申し込みは制限状態で仮申し込みが続いているようだ。

地道にアプリを開いて申し込みのところをチェックしよう(仮申し込みにならとりあえず一度申し込む。仮申込中も都度チェックして本申込になっていたら迷わず本申し込みをする立ち回りが良いかと)

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