2023年9月利用分から無料分が大幅パワーダウンした『タダ電』
これについては前回の記事でも説明した。
軽く復習すると、今まで10000円分まで無料だったものが、9月利用分より大幅に減少して6500円分までとなった。
使用量で考えれば、タダ電は単価が65円なので、今までならおよそ月に154kWhまで無料だったものが、100kWhまで無料という具合に大幅に無料分が低下した。
9月と10月の『タダ電』の電気料金はこうなった
二人暮らしにしてはかなり抑えられている方か。
ここで簡単に「タダ電」の電気料金の計算方法をおさらいしてみる(9月分を例に)
タダ電の電気料金の計算方法は単純だ。
計算の基本として無料分を超えた分の使用量を求めるだけ。
全体の使用量は162kWh。100kWhまでは無料なので超えた分の使用量は162-100で62kWh。
この62kWhをもとにそれぞれの単価を乗じて計算する。
使用量(無料超え分) | 単価(kWh) | 料金 | 計算式 | |
電気量料金 | 62kWh | 65円 | 4030円 | 62×65 |
燃料費調整額 | 62kWh | ※4.29円 | 265円 | 62×4.29 |
再エネ発電促進賦課金 | 62kWh | 1.4円 | 86円 | 62×1.4 |
政府援助 | 62kWh | -3.5円 | -217円 | 62×-3.5 |
合計 | 4164円 |
※燃料費調整額は毎月発表される燃料費調整単価(9月は4.29円/kWh)を元に計算。
細かく計算してないのでおおざっぱに語るが、9月の電気料金はおそらく東京電力に比べてほんの少しのお得程度と思われる(比較サイトを使ってみるとおおよその見当がつく)
ところが10月の料金になると、圧倒的に『タダ電』が安かったはずだ。
月間121kWhと比較的少ない使用量ではあるが、タダ電以外は安くても3500円前後になったはず。
タダ電の毎月の『燃料費調整単価』は自社ホームページなどでは公表していない
ところで『燃料費調整額』だが、これは燃料費調整単価に使用量を乗じたもの。電力会社によって変わってくる値だ。
燃料費調整単価は東京電力などの他事業者の多くは毎月事前に公式HPなど発表される。
ところがタダ電に関しては少なくても現在は発表していない(計算方法は規約などに記載している)
ではタダ電の燃料費調整単価をどのように調べるのか?
タダ電は燃料費調整単価に関しては「ENEOSでんき」(管理人は東京住みなのでENEOSでんきの関東エリア)と同一だと公式に発信している。つまりENEOSでんきのホームページで確認することができるのだ。
※詳しい読者の方から頂いた情報によると現在状況が変わっている模様。念のため公式にも連絡して確認した。情報提供誠にありがとうございますm(_ _)m
「タダ電」側からは一切燃料調整費の計算方法など変更していないと回答があった。ただし、「ENEOSでんき」側で計算方法を見直し、11月分から地域電力と同等の計算方法にしたため、燃料調整費が安くなった模様。
現在タダ電と同一の方法で計算しているプランとしては、「東北電力の首都圏向けプラン」との回答もあり。
上記リンクからページ下部にいくとPDFファイルがあるので該当年月を開いて確認すれば、実質「タダ電」と同じ燃料費調整単価が見られるということだ(東北電力の12月分はタダ電の11月分に該当。一ヶ月ずれてる)
記載によると(政府援助前の)燃料費調整単価は、11月分は3.85円、12月分は3.87円となる
なお、この方式で算出するとどうしても地域電力のそれよりは燃料費調整単価は高くなる模様。
『タダ電』は継続か否か?答えは電力使用量次第!
あらためて語ることではないが、使用量が無料ラインの100kWh以下ならもちろん、少し超えるぐらいならたとえ改悪後のタダ電でも今もなお最強を誇っているのは間違いない。
そもそもの電気使用量が少ない一人暮らしの人などは継続確定が正解だろう。
管理人の場合はかなり微妙な立場だ。
毎年の傾向を見ると冬は節約してもおそらく230kWh前後の使用量となるから、間違いなく東京電力など他事業者の方がお得になるはず。お得というレベルほどではないにしても、『タダ電』なら無料から130kWh超えというだけで、電気使用量だけで65円×130kWh=8450円に達してしまうので、従来の電力会社の方が比較的ましになる。
冬季は一旦他に逃げて、また過ごしやすい時期になったら舞い戻るという手もあるが…それも少しめんどくさいかなあ(タダ電にもなんだかんだ言って愛着が湧いてきたし…)
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