ヤフオクでは便利な配送サービスとして「おてがる配送」がある。
この配送サービスは、ヤフオク!の取引システムに組み込まれているので、非常にスムースに安価で利用できるので管理人もよく利用している。
今回のケースでは、落札者が複数商品を落札したが、
- 落札者が「まとめて取引 」を使えない
- 個別にそれぞれ料金を支払ってしまった
など、結果的に個別で取引をせざるを得ない(個別決済)けど、発送は同梱で処理したい場合についての出品者側の処理を紹介する。
そもそもすべての複数落札が「まとめて取引」を使えるわけではない
まとめて取引は落札者が複数の商品をまとめて決済することができたり、出品者側では複数商品の梱包に対して適当な送料を設定できるなど、とても使い勝手がいいものだ。
ただし、利用にはいくつか条件がある。
代表的なものとしては、落札者の評価数がまだ少ない場合などはまとめて取引ができないなどがある。
実際の取引のケースでよく遭遇するパターンとそれぞれの出品者側の対応
「まとめて取引」にしても、同梱発送にしても、するしないは出品者の判断。方法はいくらでもあるが、今回はなるべく落札者の希望に沿う形の方法ということで考えていく。
下記のパターンは、いずれの場合でも「まとめて取引」ができないなので、「個別決済」をしてもらう形になる。
- 落札者が「まとめて取引」を利用したいのに条件に合わず利用できない場合
- 落札者が銀行振込やコンビニ払いの選択などをしてしまった。または個別にそれぞれの商品を送料含めて全部払ってしまった。
例として商品Aと商品Bの二点を落札してもらったとしよう。
それぞれ、210円の送料を設定しているが(今回の例は送料落札者負担、ゆうパケットポストの場合)、同梱すれば送料が全部で210円で済む。
落札者には次のように処理してもらうようメッセージで伝える。
【1の場合】
落札者が取引を開始せずにもたもたしている場合など、「一緒に送ってもらえれば送料安くすむはず」と考えてはいるが、やり方が分からず悩んでいる可能性がある。落札者がまだ初心者の場合は、めんどくさくなってそのまま連絡なしなんてパターンもある。
まとめて取引ができる状態ならばまとめて取引を申請するように伝えればいいだけだが、できないようならメッセージで次のように伝える。
「~様 この度はありがとうございます。2つ同梱できますので、送料は全部で210円でOKです。そのため送料は1件分のみお支払いください。
かんたん決済をする時に、どちらか一方の送料欄を210円→0円に修正してください。
(商品価格は修正できませんが、送料欄は落札者様が修正できるようになってます)
参考ページ https://support.yahoo-net.jp/PccAuctions/s/article/H000005738」
上記のように送料欄をなおす場合のやり方についてのヤフオクの説明ページのリンクもそえてメッセージをしてあげると親切だ。
【2の場合】
落札者側でコンビニ払いや銀行振込払いの選択が完了してしまうと(すでに出品者側に「Yahoo!かんたん決済 – 落札者が「コンビニ支払い」を選択しました」等のいうメールが届いてしまっている)、既に送料が確定してしまっているので、落札者が支払い方法選択前に自ら送料欄を訂正していない限り修正はできない。
こうなったら通常通り送料をダブルで決済してもらうしかない。
その場合に同梱して発送して何もしない(送料1件分出品者の儲け)か、落札者になんらかの形で送料分を返金をするか、または別送でそれぞれを発送するかは出品者がその都度臨機応変に判断する事になる。
すでに両方とも送料を含め決済してしまった場合も同様だ。
実際の配送や取引ナビはどのように処理する?
結果的にまとめて取引は利用しないが、同梱して発送する場合は実際どのような処理をすればよいのか。
実際の梱包は一つにして同梱して送るだけなので何も問題なし。
少し工夫が必要なのはヤフオクのシステム上の処理だけだ。
Aの取引ナビ(別にBでもいい。どちらか一方という意味)で配送コードを発行し、その配送コードにのせて商品AとBを同梱して発送する。発送通知をだす。これによって、商品Aは取引ナビ上発送済みになるから何も問題はない。
商品Bの取引ナビは、まず配送コードを発行し、商品を発送したら同じように発送の通知をする。ここで追跡番号などが発行されるが、これは実際には配送しないので送料210円がかかることはない。
便宜上発送したという形をとるだけだ。(これをしないと落札者が受取通知することができない=売上確定が遅れる)
上記公式の記載だけではやや不安も残ったので、ヤフオク!の事務局にメールで質問もしてみた。
「取引ナビで配送コードを発行して出荷通知を出しても、実際の配送がない場合は料金がかからない」と正式に回答をもらっている。
また、商品Bで便宜上の配送コードを発行する場合は、ゆうパケットポストなど実際にシールのコードの読み込みはせずに、配送コードだけを発行する方法の方がいい。読み込み済みのシールの再利用は日本郵便ではグレーだからだ。
これで商品が届いたら落札者は2件の受け取り連絡をして万事OKだ。
以上のように、臨機応援に対応する事によって落札者も喜び、出品者側でも取引を最後まで続ける可能性が高くなるなどメリットもあるので是非参考にしてみて欲しい。
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