2026年4月8日、メルカリが出品者にとって実用性の高いアップデートを発表した。一定条件を満たした出品者であれば、購入者からの評価を待たずに売上金を受け取れるようになったのである。
これまでのメルカリでは、商品が届いていても購入者の評価が行われない限り、取引が完了せず、売上金を受け取れないケースがあった。今回の機能改善によって、こうした「評価待ち」で資金が止まる問題の一部が解消される形となった。
そもそも何が変わったのか
今回の変更点は、一定の条件を満たした取引であれば、購入者と出品者の双方が評価を終える前でも、出品者が先に販売利益を受け取れるようになったことにある。
ただし、売上金を早く受け取れたとしても、取引完了には従来どおり双方の評価が必要だ。あくまで「取引完了前に売上金を先に反映できる機能」であり、評価そのものが不要になったわけではない。
対象となる取引
この機能は、すべての配送方法で使えるわけではない。対象となるのは、以下の配送方法を利用した取引のみである。
・らくらくメルカリ便
・エコメルカリ便
一方で、メルカリShopsでの出品、自動車本体の取引、取引キャンセル申請中の案件、買い取りリクエスト申請済みの取引、あんしんデータ消去を利用した取引、梱包・発送たのメル便、ゆうゆうメルカリ便、その他配送方法は対象外となっている。
利用できる出品者の条件
通常取引で早期受取を利用するには、出品者が以下の条件をすべて満たしている必要がある。
- 出品者レベルが4以上
- アプリでかんたん本人確認が完了している
なお、あんしん鑑定サービスを利用している取引では、本人確認が完了していれば利用対象となる。もっとも、条件を満たしていても個別の利用状況によっては使えない場合がある点には注意が必要だ。
早期受取できる上限金額
この機能には受取上限額が設定されている。通常取引では最大5万円まで、あんしん鑑定サービスを利用した取引では最大10万円までが上限である。
また、取引が完了すると、その取引分の販売利益相当額が再び早期受取の枠として戻る仕組みになっている。複数の取引が進行している場合は、残り枠の範囲内で受け取れる金額が決まる。
いつ受け取れるのか
通常の対象取引では、取引画面で配送状況が「配達済み」と表示されてから24時間が経過すると、「販売利益を受け取る」ボタンが表示される。
※図は公式ブログ “メルカリびより”より引用
一方、あんしん鑑定サービスを利用している取引では、商品がメルカリ鑑定センターに到着し、鑑定基準以上と判断された時点でボタンが表示される。通常取引とあんしん鑑定付き取引では、表示タイミングが異なるわけだ。
受け取り方法
売上金の早期受取は、取引画面から手続きできる。操作手順は次のとおりである。
- 「販売利益を受け取る」をタップする
- 受け取り金額を確認し、再度「販売利益を受け取る」をタップする
これにより、全額または一部の販売利益が反映される。なお、受け取れる金額は上限枠の残りによって決まり、任意の金額を指定することはできない。
通常取引ではこの枠が5万円、あんしん鑑定付きの取引では10万円となっており、一度早期受取をすると、その取引が完了するまで枠が消費された状態になるため、他の取引で早期受取が使えないケースがある。(取引が完了したタイミングで枠が復活)
キャンセル時の注意点
もし早期受取後に取引がキャンセルとなった場合、購入者には通常どおり返金される。一方で出品者には販売利益が発生しないため、すでに受け取った金額相当分を返還する必要がある。
返還は原則としてメルペイ残高から行われ、残高が不足している場合は、取引やメルペイチャージなどで残高が増え次第、自動で返還処理が進む。返還が完了するまでの間、一部サービスの利用が制限される場合もある。
利用前に確認しておきたい点
この機能はメルカリアプリ(iOS・Android)でのみ利用可能であり、Web版メルカリでは使えない。利用前には、アプリを最新版へ更新しておく必要がある。
また、評価を待たずに売上金を受け取れるようになったとはいえ、最終的には購入者・出品者双方による評価が必要である。制度の仕組みを正しく理解したうえで活用したいところだ。
まとめ
今回のメルカリのアップデートは、評価待ちによって売上金が止まりやすいという出品者の不満に正面から応える内容である。特に回転重視で出品しているユーザーにとっては、資金繰りの改善につながる可能性が高い。
ただし、対象配送方法や出品者条件、上限額、キャンセル時の返還ルールなど、事前に把握しておくべきポイントも少なくない。使える人にとっては非常に便利な機能だからこそ、条件を確認したうえで賢く活用するのが得策である。
※本機能がご利用できない場合は、アプリを最新版にアップデート頂いたうえで、反映まで待機しておく。



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