現在、日本国内では世界情勢や円安、インフレの状況が影響して各種光熱費の値上がりが激しい。冬が本格化する前になんとか電気代を押さえたいという人は多いはず。
そこで今できる事、すぐ出来ることを解説していこうとおもう。
高熱費は毎月出ていくお金。ちょっとした手間が長い目で大きく家計に影響するのでしっかり対策を練ろう!
この記事を読むだけでかなりダメージを軽減する事ができるはず。
尚、今回の記事はauでんき⇒東京エナジーパートナーの従量電灯Bへの変更を例にとっているが、従量電灯Bに相当するプランは名前は違えど全国どこでもあるはずなので、他の地域の方も大いに参考にしてほしい。
昨年と今年の電気料金の比較。東電のスタンダードプランのままだと驚愕の値上げ!
今現在電気料金がここまで高騰しているには訳がある。一般的な家庭用の電気料金というのはおよそこのように決定される。
引用 東京電力エナジーパートナー
画像の「燃料費調整額」の部分が、世界的な原油、LNG、石炭などの燃料価格の上昇によって爆上げされているのだ。これは毎月設定されている「燃料費調整単価」がどんどん値上げされていることに起因する。使用量が多ければ多いほど影響を受けてしまうのは感覚的にお分かりいただけるだろう。その他は多少の値上げがあるかもしれないがほとんど変わっていない。
管理人がかつて契約していたプランは東京電力エナジーパートナーではごく普通の『スタンダードプラン』といやつ。そのあと変更して直近まではauでんきだった。
2022年の1月分(東京電力エナジーパートナーのスタンダードプランの料金)と比較してみよう。昨年2022年の1月分の料金では「燃料費調整額」の単価はなんと『-5.20』だったのだ。そう、マイナスになることもかつては当たり前だった。使用量は253kWh。冬なので我が家では暖房をいくらせこくしてもこのぐらいはいく。
もし、今年もこのままスタンダードプランで契約を続けていたらいくらになるだろうか?
2023年の1月分の「燃料費調整単価」はすでに発表になっていて、東京電力の場合は『12.99円』になっている。昨年の『-5.20』が今年『12.99』に変化しているのだ。これはでかすぎる。
つまり使用量が同じだとして、「燃料費調整額」が12.99×253で約3286円となる。
計算すると、上の明細の画像の囲み部分の『-1315』のところが、『3286』円となるのだから4600円も値上がりする事になるのだ。たかだか使用量が253kWhでこんなに値上げになるのだ。
なぜ従量電灯Bプランをお勧めするのか。鍵は「燃料費調整単価」に上限があること!
それでは従量電灯Bプランに変更する事によって何がどうなるかというと・・・
このプランにはさきほどの『12.99』の部分、つまり「燃料費調整単価」に上限が設定されているのだ。現時点では聖域として守られている。具体的には「5.13」円だ。現状は世界情勢がどうであろうとこれより高くはならないように設定されている。
通常のプラン(スタンダードなど)であればここが青天井で正直この先いくらまで上がるかは分からない。その点、従量電灯Bプランなら「5.13」より上にはいかないのでひとまず安心ということ。
もちろん、単価がマイナス設定だった時に比べればまだまだ高い。ただし、上限があることによって暴騰をある程度食い止めることができる。現状できる最大限の防御なのだ。ご自身の現状のプランと是非シミュレーションをして比較してみて欲しい。
もちろん、現在のあなたのプランは携帯キャリア系などいろいろあると思うが、計算方法はほとんど同じはずなのでまずは調べてみてほしい。加入中のサービス会社に問い合わせればすぐ教えてくれるはず。そしてほぼほぼ「燃料費調整単価」の上限が撤廃されているはずだ。(撤廃されている=いくらでも料金が上がる可能性があるということ)
従量電灯Bプランへの変更の仕方は簡単。電話をするだけだ
さて、ご自身の現状プランが「燃料費調整単価」の上限が撤廃されていて毎月料金が上がっているのを確認したら、東電の場合は0120995001に電話して、切り替えのお願いをすればいい。
その際は、「燃料費調整単価」に上限が設定されているプランに変更したのですが・・・」って感じできいてみるべし。
場合によっては現在使っている会社にも切り替えの電話してくださいと言われるのでその場合は指示に従うだけだ。
また地域によってはwebで切り替えができるところもあるらしいので確認してみよう。
いよいよ政府も乗り出した!「電気・ガス価格激変緩和対策事業」との兼ね合いは?
この急激な電気代の値上げには政府も本腰を入れており、2023年1月利用分から「電気・ガス価格激変緩和対策事業」として実際の値引きが始まる。
特にこれについては手続きをすることなく、自動で値引きになるから安心だ。
電気の場合は、一般的な家庭用で値引き単価は7円/kWhだ。例えば使用量が300kWhであれば2100円の割引が入る。この施策はしばらく続く。詳しくは上記経済産業省のページを確認されたい。
もちろん従量電灯Bプランもこの支援策の対象になることは決定している(少なくても東電は決定している。他地域の方は念のため確認してみてほしい)ので、このプランがお得なのは間違いない。何と言っても他のプランとはスタートラインがそもそも安からだ。
寒いと震えているわけにはいかない。プランで防衛したら適切に暖房を入れて自分や家族を守ろう!
さて、今回紹介した「従量電灯B」。現状では「燃料費調整単価」に上限が設定されているが、今後も永遠に続くかどうかは分からない。また、外部要因によっては価格が落ち着いてくる場合もあるだろう。その時はまた他の電気会社やプランを検討すればいいだけだ。思ったより手続きは簡単だ。ほとんど電話やwebだけでできる。
なんといっても体が資本。健康を損ねたらいくら節約しても意味がない。プラン変更などでできる事をやったらあとはあまりケチらず、設定温度を低めにしたり、部屋着を厚めにしたりしてこの冬を乗り切ろう。この冬は例年より寒くなりそうだ。
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