衝撃的電気料金!10000円まで0円の「タダ電」って大丈夫なの?詳細検証&突撃記

※注意! 2023年11月現在の無料分10000円→6500円に減少使用量にして154kwh→100kwh)しているため、記事は便宜読みかえてください。

巷で話題の「タダ電」。
https://tadaden.jp/

毎月10,000円までタダ(無料)!は、あまりにも衝撃的な内容。

まずはこの「タダ電」についての特徴を極簡単にまとめると・・

 

毎月10,000円までタダ(無料)!
基本料や解約料も無料!
送電の仕組みやインフラも地域電力のものを使用なので電気の質についても安心!

 

夢のようなサービスと関心する声があがる一方で・・

「何か裏があるにきまっている、情弱をはめるためのプランじゃないの?」などとネット上ではそのサービスを疑う声も。

そこでこの「タダ電」。今回徹底的に調べちゃったのだ。

近年の電気料金の天井なしの高騰に揺れる国民にとって、果たして救世主となり得るのか?

 

「タダ電」はどんな会社がやっているサービスなの?

エスエナジー社。
会社設立:2020年7月17日
事業内容:新しいエネルギーサービスの企画・開発・運営
代表取締役兼CEO:山根 絵里菜

HPを見る限りでは、他にもいくつかの個性的な電気サービスを今後打ち出していく計画をもっているらしい。

設立間もない会社ではある。ここはちょっと不安。

 

気になる「電気料金10000円まで無料」についての詳細にメスを入れる!

公式HP下部の「重要事項説明」より探っていく。
電気料金(タダ電プラン)の部分に、詳細に記載がある。

公式「重要事項説明」より抜粋

 

まず最初に契約者が払うお金は最低料金、電力量料金、燃料調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金の合計といたします」とある。

そのうち、最低料金は画像にあるように0円だ。

次に電力量料金。ここが最大のみそなのだが、表にあるように、

1kWhの単価が65.00円(税込)とある。
65円。通常と比べるとこれは高い!

どうやらこの1kWhの単価が65.00円がこの「タダ電」の一番のデメリットだろう。

この単価は気になるところだがまずは先にすすむ。

ここで注意書きを見て欲しい。

「※2 毎月最大10,000円(毎月1日から末日の使用電力量×電気量料金)を電気料金より減額いたします。電気料金が10,000円未満の場合には、その金額を上限に減額いたします。」

つまり、1か月の使用量×65円が10000円以下なら料金はかからないと記載されている。

これがまさしく「タダ電」の売り文句だ。「単価は高いけど10000円までは無料にしまっせ」って感じだ。

そんな事言ったって、燃料調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金は別にかかるでしょ?と一瞬考えるかもしれない。

ところがその下の説明に

「上記の※2と※3より電気料金が無料となる場合には、燃料費調整額も再生可能エネルギー発電促進賦課金も請求いたしません。※2と※3より電気料金が1円以上発生する分に関しては、燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金も請求いたします。」

とある。

要するにまとめると

1か月の使用量×65円が10000円以下なら、支払い料金は完全に0円

ということだ。少なくても現状の規定では条件が変わらなければこの計算方法で大丈夫だ。

単純に使用量153.84kwhまでは料金はかからない事になる(およそ154kwh)

 

では以下2パターン例を考えてみる(燃料費調整単価を仮に7円、再生可能エネルギー発電促進賦課金は単価1.4円として計算

※おおよその計算はこれでいいはずだが、細かい小数点の処理などでは若干の違いが出るかもしれないのでその点ご了承いただきたい。

 


例1 一か月の使用量が120kWhの場合

(電力量料金)120×65円 7800円。10000円以下なので0円→この時点で下記すべての料金は発生しないことが確定。

(燃料費調整額) 電力量料金が0円なので請求なし。

(再生可能エネルギー発電促進賦課金)電力量料金が0円なので請求なし。

支払い料金0円 


 

例2 一か月の使用量が200kWhの場合

タダ電は料金でいえば1万円まで無料。電気使用量でいえばおよそ月使用量154kwhまで無料なので、この場合、200-154=46kwh分は無料超過分となる。

電力使用量は発生することが確定したので、他すべての料金も発生することになる。

各種料金はこの超過分にたいしてかかってくる。

(電力量料金)(超過分)46円×65円 2990円

(燃料費調整額) (超過分)46×7円 322

(再生可能エネルギー発電促進賦課金) (超過分)46×1.4円 64

合計3376円(※実際は9月利用分まで更に政府援助7円/kwhが入る。この場合は合計金額から更に46×7円のマイナスされる)

 

燃料調整費単価は仮の価格だが、再生可能エネルギー発電促進賦課金は共通で単価1.4円と決まっている。また、後に説明するように燃料費調整額は「東京ガス」や「ENEOSでんき」と計算方法が同じらしいので特別に高くなることはないはず

 

規約や重要事項説明、約款などをくまなくチェック!

料金の基本がわかったところで、細部にメスを入れてみる。

「利用規約」で分かること

4条2. 本サービスは、月10,000円までの利用料金は無料となり請求されないサービスです。毎月10,000円以上の利用料金は乙に請求されます。なお、月10,000円まで対象となる算定期間は毎月1日から末日までとなり、月の途中で申込みがされた場合、お申込日からその月の残りの日数に応じて10,000円を案分して無料となる金額が定められます。

4条3. 本サービスは、乙自身が生活をしている自宅のみを登録することができるサービスです。

利用規約より

まずはこの4条。

最初の月は10000円引きではなく、申し込み日から月末までの日数で按分みたいだ。

15日が申し込み日ならその月は約半分の5000円ぐらいが割引上限になるって感じかな。
(※別のところを見ると、申し込み日ではなく、電気供給日とあった。)

4条3.は重要だ。ツイッターなどは、あまり使っていない空き家の実家とか、アパートの共用部分に申し込めばいいのでは?などの書き込みも見られたが、生活をしている自宅のみを登録可能とあるのでそのような用途では不可だろう。

 


第14条 【料金改定】

  1. 甲は、乙の承諾を得ることなく利用料金、手数料等を改定する場合があり、乙はこれに同意することとします。
2. 甲が利用料金や手数料等を変更した場合は、甲は乙へ通知するものとします。また、改定後の利用料金や手数料等は、別途定める期日より適用されるものとします。

 

これは、「いつでも料金は変更しちゃう可能性があるよ」ということだ。
覚悟しておこう。(他の会社の規定もこんなもんかとおもうが・・)

 

「重要事項説明」で分かること(一部、約款と重複)

ここでは、料金の説明が一番重要だったが、先に説明したとおりだ。他には次のような事が記載されている。

申し込みはアプリから
申し込み後の流れは 申し込み→スマートメーター設置など手続き→供給開始日決定
解約するとき→メールで申し込む
支払い方法 クレジットカードのみ
毎月の料金と使用量はモバイルアプリで確認

※解約の申し入れがメールでっていうのが少し気になる。やめたい時にすぐやめられるのだろうか?

電気供給約款読み取れること

6 一般送配電事業者である東京電力株式会社が維持、運用する区域において、すでに低圧(標準電圧100ボルトまたは200ボルト)で電気需給契約を小売電気事業者等と締結し電気の供給を受けているお客さまに限り当社の電気需給契約にお申込みできます

 

8 小売電気事業者等との電気需給契約の廃止手続きは当社にて代行いたします

 

まず気になるのは6。

これを読む限り「東京電力株式会社が維持、運用する区域」の人しか申し込みできない?

これについては公式に質問したが明確な答えはなかった。

ただ、公式HPの「よくある質問」に、「サービス対象エリアは沖縄を除く日本全国となります」とあるのであまり気にする必要はないだろう。

8 これは、「タダ電」を申し込めば、今の電気事業者との解約手続きは「タダ電」側が代行でやってくれるので、こちらの手間はかからないということ。

 

いろいろ読んでもよく分からなかった事を質問してみた

質問内容は以下のとおり(画像タップで拡大)

回答は期待以上の速さで来た。回答までたったの30分。優秀だ。

だが、あまり丁寧な回答ではない。今は忙しいからしょうがないかな。

聞きたいことの半分は回答があった。

特に、「燃料調整費の計算式は東京ガスさまやENEOSでんきさまと同じです」と答えてくれたのは大きい。

燃料調整費についてはさほど心配はいらないと考えてよいのではないか。

※回答がなかった分について、メールに返信する形で再度質問したがその後数日しても全く返事はない。
人出は足りているのだろうか?ちょっと心配。

約款をみれば燃料調整費についての説明、計算方法など細かく記載されているので詳しく知りたい方は見てみてほしい。管理人は途中で読む気が失せた(私の理解力の問題)

また、今回明確な回答はなくスルーされたが、国による「電気・ガス価格激変緩和対策事業」の対象かどうかについては、下記、経済産業省のHPにて

https://denkigas-gekihenkanwa.go.jp/adopt

企業名「エスエナジー」で検索すると出てくるので、対象なはず。

※この後はっかりと対象であることを確認。政府協力金としてきちんと料金からマイナス処理される(料金が発生した場合)

「タダ電」は結局ありなのかなしなのか?答えは『使用電気量次第』では即GO!だ

こういうのはやみくもに不安がっていてはチャンスを逃すだけだ。今回検証したことによって、少なくても今の条件では、電気使用量の少ない人にとっては試してもいい気がする。

過去の使用量をwebや検針票などでチェックして、タダ電の無料範囲内で収まっている、あるいは超えていてもあきらかに「タダ電」の方が安いならば申し込んでみるのは別に冒険というほどのものではないと考える。

管理人は冷暖房もかなり節約しているので使用量は使っても200kWh程度。0円ボーダーラインの153kWhに達しない月も結構あるから、「タダ電」を申し込むことにした。

 

申し込みはiPhoneからのみ。早速申し込むがまさかの展開

申し込みは専用アプリから。
まずはiPhoneでアプリをインストール。Android(アンドロイド)スマホでは残念ながら現在は申し込みできない。

‎タダ電 - 毎月電気代が5,000円タダになる電力会社
‎◆タダ電とは? 毎月の自宅の電気代が5,000円までタダ(無料)になる電力会社です。電気代が5,000円に満たない限り、一切お支払いいただく必要はありません。万が一5,000円を超えてしまった場合も、お支払いいただくのは超過分の電気代のみ...

2023年11月22日よりアンドロイドスマホでも申し込みできるようになった。

無事アプリをインストールしたらあとは申し込みだ。簡単ステップ。

右下申し込みはこちら→いますぐ申し込む→必要事項記入

仮申し込み?になってるぞ!

どうやら申し込みが殺到しているらしい。

少し迷ってる間に勇者たちに先を越されたか(^^)

 

とりあえず仮申し込みを完了。その後すぐ登録メールに受付メールがくる。

後は「タダ電」からの連絡を待つしかない状態だ。動きがあったら続編を書くのでお楽しみに♪

追記 2023年11月現在は申し込みは正常に行われているようだ。また、現在は無料分は10000円→6500円に大幅に減少している。

コメント

  1. たまま より:

    アンドロイドはいつからか分かると助かりますが?

    • 賢スマ 賢スマ より:

      こんにちは。アンドロイドに関しては正確なリリースについてはまだ発表されていませんね。
      アプリリリースまで待つのもありですが、ご家族のiphoneを借りるとか、メルカリなどでタダ電専用と割り切って買っちゃうかですね。
      買う場合はiOS 15.0以降じゃないと動作しないのでご注意ください。
      今も仮申込しかできない状況です。iphoneがあったとしてもすぐには申し込みできない可能性があるので注意が必要です。